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2009.9.30
「京都の職人文化と企業経営」
同志社大学大学院ビジネス研究科
研究科長・教授 村山 裕三氏
私は西陣育ちで家業が西陣織でしたが家業をあきらめて学者になりました。
その罪ほろぼしに伝統産業をなんとかしたいとの思いで伝統産業グローバル革新塾を立ち上げました。
京都のビジネスを語るキーワードは①文化性②独創性③継続性の三つであります。
伝統産業は文化性は当然であり独創性は京都でしか出来ないことは非常に多い。継続性について言えば京都府のデーターでは100年以上続いている企業が1,600社あり、100年以上続いている企業の数を全体で割った比率では京都が一番である。それをブレークダウンして地域別で見ると、①一位は京都の東山区、②二位が上京区、③三位が下京区、④四位が新潟県の加茂市、⑤五位が中京区であります。
ベストファイブの中で四位までが京都であり、これは誇るべきことであります。
老舗の社長は大学別で見ると、①一位が慶應、②二位が日本大学、③三位が早稲田、④明治と東京ですが、⑤五位に同志社が出てきます。京都は伝統産業、ハイテク産業の底に流れる「職人文化」の街であります。
具体的に言えば三つあります。
①顔を見る経営と切磋琢磨
②独創性による付加価値向上
③継続のための革新
これは伝統産業だけでなくハイテク企業の中でも「職人文化」が生きづいています。
私が居た証券業界と京都企業を比較すれば、
「顔を見る経営」は人を大事にする。
「付加価値向上」は経済に文化を加味する。
「継続性」は老舗に学ぶところ大である。
今、京都の老舗が注目されていますが京都人が気づいていない人が多い。この強さを生かす為にやらなければいけないことは外の目から見直すことであります。
その方法は教育であり外の人との協力体制であります。
最後に11月の終りにパリ・モンパルナスで「京都の赤展」を計画しています。
その狙いは京都人と京都以外の人を入れた構成で、プロデューサーとディレクターとグラフィックデザイナーのトロイカ体制であります。もう一つは「赤」にこだわった点であります。万国共通の価値観は色であります。
赤より伝統的なものと現代的なものへの展示を試みています。この実験がどういう結果が生まれるか楽しみであります。
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