2009.10.21

「世界のタブー」

米山奨学生
阿不都熱西提(アブドゥラシティ) 阿不都勒提甫(アブドゥラティフ)

日本に留学できたことは私にとって大きな幸運だが、ロータリー米山記念奨学生として採用され、京都ロータリークラブの最高のメンバー方々と交流できたことは更に大きな幸運である。京都ロータリークラブで私は、ロータリー精神を表す「義理と人情」という言葉を日々実感している。これまで1年半の間、奨学生としてお世話になった私に対して、ロータリークラブは私が研究に専念できるように財政面で多大な助力をして下さっただけでなく、「日本を見る窓」「助け合いの心を学ぶ窓」になってくれている。例会の前にウイグル語・漢語講座を開き、メンバーの先生方との楽しい対話や、ロータリアンの先生方の講演によって得られる知識と共感は私にとってかけがえのないものである。また、時折開かれるイベントは、ストイックで単色の学生生活に大きな楽しみを与えてくれている。クリスマスパーティー、秋の家族会、歌舞伎、花火、どれも忘れられない想い出になっている。

これに限らず、2007年6月京都府知事に名誉友好大使に任命され、同年12月大使委員会会長に任命され、世界の20を超える国、地域から来た留学生達とともに、京都府国際課からの学校への派遣の他、府民参加の外国語プラザ、世界の仲間との料理教室、世界の仲間と語る会等の活動の中心的な役割を担ってきた。これらの活動で、私はロータリークラブと京都府を含む数え切れない程多くの心の温かい日本の方々から多大な助力を頂いている。

活動の数が増えるほど、交流内容が言語・文化を媒介にした交流だけに留まらず、文化を超えた交流に至った。この交流の過程で、私が注目したのは交流の壁になる「タブー」だった。

文化交流は、文化の異なる人々が集まって、料理、踊り、衣装を観賞し、交流を深め、友好関係を結ぶことと思ったが、文化の違いによる摩擦は、しばしば強烈なカルチャーショックとなって表れる。自文化で常識としているものが他文化では「タブー」になり、自文化を強調し過ぎると、他の文化への偏見や拒否反応となりがちである。このような見方は、文化交流の確執と衝突をもたらし、相互理解の障害となり得る。他文化を知る時に、他文化に対する態度が一番の問題になる。他国の文化を受け入れることはその国に対する尊敬の気持ちの一つとも言える。他文化の優れているところだけでなく、文化の禁忌である「タブー」を知ることも大切だと思う。「タブー」によって文化の異なるところを見つめ、それを素直に考え、その異文化を理解するのが大事である。また、言語が障害を乗り越えても「タブー」によって日本での生活に緊張をもたらし、距離感を感じ、その文化に対する固定観念や、否定的な思想を捨てられず、広い視野を持つことができなくなる。

この国に留学している留学生の私たちは、育ってきた文化とは異なる日本文化の禁忌「タブー」を理解する必要性が重要だ。

私はこれからも、日本での勉強生活を続けながら、日本の色々な文化にふれて、この国についてより深く学びたいと思っている。また皆様からも日本のタブーをたくさん教えて頂きたいと思う。

京都ロータリークラブ
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