2009.11.18

「ロータリー財団の補助金制度が新しくなる
―財団奨学金もこの様に変ります―」
2003-06年度地区財団奨学金・財団学友委員長
会員 西村 宗也君

2013~14年度から、全世界で新補助金制度が実施されますが、第2650地区はパイロット地区として一足早く、2010年度から新制度が試行導入されます。パイロット地区は世界で100地区を選定し3年間試行することになっており、日本では6地区が選考されました。

新補助金制度の下での財団の補助金は、まず地区財団活動資金(DDF)の50%を使って地区の裁量で自由に種々のプロジェクトを実施する「新地区補助金」と六つの重的分野を支援する「グローバル補助金」がありますが、本日は我々に最も身近で関係も深い財団奨学金制度につき現在分かっている範囲で変更の概要を説明します。

ロータリー財団国際親善奨学金は1947年に創設され、財団では最も古く、よく知られたプログラムで、今日では民間団体が提供する海外留学奨学金制度としては世界最大のものとなっています。2008年6月現在、発足以来、世界で約40,000人、日本からは約7,500人、当第2650地区からは約600人の財団奨学生を輩出してきました。

「新地区補助金」による奨学金プログラムがどの様に変るかを説明します。結論は、国際親善奨学金制度は廃止され、代わって新地区補助金による新たな奨学金制度の実施が予定されています。現時点で発表されている主な変更の概要は次の通りです。

  1. 新補助金制度の下では、各地区が自由に奨学金の名を冠することが出来ます。
  2. 受け入れ先のロータリークラブ及びロータリアンによるサポートやカウンセラー
    制度がなくなります。すなわち、ホストクラブとホストロータリアンがなくなり、
    奨学生は独自の判断で自由に、但し自己責任で行動する事になります。
  3. 財団本部による留学先指定校制度がなくなり、奨学生は希望の大学を自由に選べ
    ます。海外ではなく、自国の大学でも可能となります。
  4. 期間は、従来は1年及び2年となっていますが、1年に限定されます。
  5. 派遣する地区は独自の基準により選考を行い、支給額も限度はなく地区の自由裁
    量となります。(従来は上限25,000ドル)

その他細かな条件や手続き等で多くの変更点はありますがこの5点でも劇的な変化です。まず名称から国際親善の文字がなくなり、故にその義務もなくなり、各々地区は自由に名称を付けることが出来、また一人当たりの奨学金額も自由に決めるという事になります。財団本部による指定校がなくなることは、有名校に集中する事により財団が意図していたのと逆の現象が起きる可能性があります。これでは単に資金を提供する在り来りの奨学金制度と変わりなく、ロータリー奨学金としての目的や意義はなくなってしまいます。今後3年の試行期間に、パイロット地区が強力なリーダーシップをもって財団本部と話し合い、寄付者であるロータリアンが納得出来る奨学金制度が確立される事が期待されるところです。

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