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2009.12.2
―新会員スピーチ―
「雑談マーケティング2009」
(株)電通 京都支社長
服部 一史 君
私たち広告会社にとって、「どうしたらモノが動くか」というマーケティングは最も重要な仕事の一つです。たまたま、師走にスピーチの機会をいただいたということもあり、本日は今年のヒット商品・現象を振り返り、そこから2009年というものを浮彫りにしてみたいと思います。日経MJのデータを参考にさせていただきます。
今年を代表するヒット曲が思い浮ばないのと同様、なかなかヒット商品が何だったか思い出せない方が多いと思います。近年、一般消費財のライフサイクルは短縮する一方であり、新製品の店頭化率は20%程度とさえ言われる時代です。そんな中でも結果を出しているものに共通するのはデフレ時代ならではというものが多いですが、環境共生型、健康美容促進型、節約型、癒し系型、物語型、シェア型といったところも特徴と言えます。全体としては依然20代を中心とする女性主導の市場です。一方、20代男性は消費そのものへの関心を完全に喪失している感が窺えます。かつて「男の嗜み」として当たり前であった「酒」「車」(関連して女性)「海外旅行」といったものへの無関心が目立ちます。「貯蓄」志向が非常に強いのも特徴です。小学生ぐらいでのバブル崩壊をはじめ、人生の節目で多くの災害や事件に遭遇し、総体的に自己防衛本能が強いのかもしれません。今や、肉食系女子の前で若い草食系男子は形無しです。
また、アルコール0のビールが売れる、噛んでも疲れないガムが売れる、臭いがきつくない「やさしいお酢」が売れる等、昔では考えられない現象です。商品の使い方を消費者に委ね、消費者に価値を決めてもらうと割り切ったぐらいのほうが、ある意味新鮮な驚きを与え思わぬヒット商品に成長するのかもしれません。
シニアの聖域とも言えた旅行、歴史、仏像といったジャンルにまで若い女性が参入する中、やはりロータリーに集っておられるような「大人」からヒット商品が生まれるような時代が健全な消費社会です。私たちが肉食系シニアとなって、GDPの約58%を占める個人消費を明るくリードしていきましょう。
「顧客の気持ちを明るくさせることがもうけにつながる」(小林一三)
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