2010.2.24

「ロータリーと一緒になろう」
ロータリー日本財団会長
R.I.元理事 千 玄室 君

本日はロータリーの創立記念例会であり、その様な日に皆様にお話しできることを大変光栄に思います。次期R.I.会長で、かつて一緒に仕事をしたクリギンスミス氏から次年度のR.I.運営に関してアドバイスを求められましたので今年も厳寒のシカゴへ行ってまいりました。R.I.も順調に運営はされているのですが、次年度はアメリカの経済政策の影響もあり運営予算をどう切り詰めるかが課題となっています。クリギンスミス氏は予算の約1/3を占める奉仕委員会の廃止を考えていますが、日本でロータリー活動が発展してきた経緯・背景を考えるとこれに賛成をするのは難しい状況です。なぜならロータリー決議23-34に「ロータリーでは一人ひとりが持っている職業が重要であり、その職業を通じて社会に奉仕する」と明記されています。またポール・ハリス氏はロータリーの精神は寛容であり、そしてその中に含まれた忍耐と慈愛があり、これらがあってこそロータリーの奉仕の精神につながると述べています。この考えはキリスト教精神と通じるものがあり、キリスト教信仰は教会を通じて広まるのに対し、よりフレキシブルに自分の職業を通じて奉仕を考えていくために作りだされたのがロータリーです。教会で奉仕の活動をすることに慣れたキリスト教の国々では、このように職業を通じて奉仕をするロータリー活動が注目され発展したのはごく当然でした。しかしながらこのロータリー活動を米山梅吉翁は経営トップの多くが仏教徒である日本に展開する際には「キリスト教の精神に通じる活動」ではなく「自分の職業に対するDignityを示す活動」として日本の各地に根付かせてきました。ですから職業委員会をなくして良いとは日本の立場では言えないのです。

また肥大化したR.I.事務局の簡素化・効率化も計画されています。各種のプロジェクト実施の指示が各クラブに出て、お金と時間が必要になるがクラブによっては成果が上がらないことが多くなっている。京都ロータリーのように優れた運営のクラブもあるし、海外には運営がルーズなクラブもある。各クラブのレベルアップのためクラブリーダーシップトレーニングを導入し、ロータリー活動をきちんと理解し、活動を展開するかクラブ内にアドバイスできる人を育てることを計画しています。

また現在の世界各国の世情がバラバラであり危機を感じています。アメリカでのオバマ政権への期待感の低下。また日本では沖縄問題が大きくクローズアップされています。これからは知のみだけでなく心を未来に向けていかないと世界の動きに負けてしまいます。ぜひ皆様もロータリーを通じてこれからの国際的な戦略を考えていただきたい。ロータリーと一緒になろうよ、という気持ちでやっていただきたいのです。

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