2023.11.8
「ガバナー公式訪問所感」
R.I.第2650地区ガバナー
中野 博美 君
世界中のガバナーが集う国際協議会が、コロナ禍を経て3年ぶりに開催され、私も出席した。
今年度のゴードン・マッキナリーR.I.会長は、スコットランド出身の口腔外科医だ。国際協議会での講演は、彼の地元のフォース川に架かる鉄道橋の話から始まった。その橋は130年前に完成し、現在まで地域社会に便益をもたらし続けているという。彼はその存在感を「ロータリーのビジョンに基づく行動とそのインパクト」という話に重ねて、インパクトの強さは事業の継続性にあると強調した。
具体的には、今年度の地区運営目標として、次の六つの強調事項を提示した。
1.ローターアクトの地位の向上
2.女児のエンパワーメント
3.DEI(Diversity, Equity & Inclusion)の促進
4.ポリオ根絶
5.ロータリーの行動計画の実践
6.メンタルヘルス
マッキナリーR.I.会長はとくに、自身が発案した「メンタルヘルス」について、社会の分断によって人々の心の平和が脅かされているとして、ロータリーが時代の要請に応えるために、平和の推進とメンタルヘルスへの取り組みを強く進めたい、と述べている。
今年度、マッキナリーR.I.会長は「CREATE HOPE in the WORLD」というテーマを掲げた。平和は「希望」が根づくための土壌だから、みんなで平和を取り戻し、「世界に希望を生み出そう」との思いが込められている。
それを受けて私は「個性、基本、求心力」を今年度の地区のスローガンとした。各クラブで創立時から受け継がれる「個性」を、豊かに伸ばしていこう。ロータリーの「基本」である親睦と奉仕を大事にしよう。そして、古来、お祭りが地域の人々の求心力となったように、ロータリーにおいても、役割を分担し地域をよくするための事業を行うことで「求心力」を高めよう、という意味だ。ぜひ、活力と輝きのある「希望」を育てていただきたい。このスローガンを踏まえ、地区の運営方針には、3Hプログラムを掲げている。ロータリーが以前から提唱してきた、人間の尊重、健康、飢餓追放を目指していく。
と謙虚な姿勢で熱く語られた。
京都ロータリークラブ
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