2022.5.25

「『職業倫理』と『職業奉仕』」
一級建築士事務所 坂本克也建築事務所
R.I.第2650地区パストガバナー
坂本 克也 氏

本日、「卓話」の機会を与えていただき誠にありがとうございます。

私自身の「職業奉仕」の実践をテーマにお話をさせていただこうと考えていましたが、今回、北海道知床観光船沈没の事故(図1、2)を知り、職業の根本である「職業倫理」の重要性を思い知らされました。知床観光は私がガバナーを務めていました(2013-14)年度の全国334地区のガバナーで構成する「三志会」で知床観光船に乗った経験(2018)から現場の風景が目に浮かぶとともに当事故が何故起ったのか疑問が募りました。

我々ロータリアンとして日々職業を通じて奉仕をすることを誇りにロータリー活動をしていますが、ここで当事件(観光船の転覆により14名の死亡12人の不明)に接し「職業倫理」について自分のことをも含め熟慮する必要があると考えました。

ここで職業についての基本的は構成要素を“ピラミッド”風に考えてみました。(図3)職業は社会に大きく貢献し、寄与するものでなければなりません。すなわちどの職業でも、組織の業務でもその“職業の目的”および“誰のためにその職業は存在するのか”を常に認識しておく必要があります。人には結晶性能力(文科系能力)と流動性能力(理科系能力)があります。人の加齢によって上記の能力は後退することをも認めざるを得ません。(図4)現在のAI/Web・通信手法などを駆使してその職業の目的を上記二つの能力を生かして遂行する社会です。職業を社会に活かすには、以下の積み重ねが必要不可欠であると考えます。

「人としての道徳観」「人生倫理」そのうえでの「職業倫理」具体的には「関連する法律・基準の遵守」であります。これによってロータリー定款(第5条)にうたわれている“良い評判“が生まれてくると思われます。

当然ロータリアンの皆様はこれらのピラミッドの各段階を尊重の上日ごろの業務を推進され、さらに職業奉仕活動をされていることと存じます。 ありがとうございました。      合掌

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図1

図2

図3

図4

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