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2022.6.8

― 新会員スピーチ ―
「日本銀行の仕事」
勝浦 大達 君

日本銀行の行う様々な仕事は、その性質を端的に表す言葉で説明されることがあります。物価の安定に関しては「物価の番人」、金融システムの安定に関しては「最後の貸し手」（金融システムを守るために特融を行う重要な役割）と呼ばれることがあります。また、危機管理において「最後の防衛線」（The Last Line of Defense）の一翼を担うという説明をされることもあります。

さらに、中央銀行として求められる役割を、「奴雁」（どがん）と表現することもあります。奴雁とは、「群れの中で、仲間を外敵から守るために周囲の状況の変化に注意を払う役割を担う雁」のことです。

このように表現される仕事において役職員が常に意識する原則として、「日本銀行の行動原則」を定めていますが、その内容は、「4つのテスト」と多くの部分で共通しています。4つのテストの普遍性に感銘を受けます。

今後とも、4つのテストに照らしてからの言行を意識して参ります。引き続きご指導・ご厚誼のほど、よろしくお願いします。