2023.6.7
― 新会員スピーチ ―
「3つの宣言に見る文化首都・京都」
村上 圭子 君
九州の北端、港と鉄道のまち北九州市門司区に生まれ、高校まで育った。
父は蒸気機関車の機関士、母は図書館司書。(京都の大ファンでした。)
福岡県立門司高校の思い出は寒稽古の縄跳と家庭科の先生の「良いものを観るように」の教え。
18歳で、神戸へ。(神戸大学経営学部と落語研究会)卒業後兵庫県庁に就職したが、結婚のため京都市役所を再受験。採用され、結婚して、2人の子供を授かり保育園通いをしながら、職員として34年間、副市長として4年間、京都市役所で働いてきた。
子育て中に勤めたこども専門病院で、子供の病気は社会を映す鏡と痛感。商業振興課や区役所の仕事では、まちづくりに奉仕する多くの方々との出会いがあり、仕事を通じて京都市民への尊敬の念が増した。京都市は地域を愛する市民と、地道に仕事をする職員とに支えられていると思う。
昨今海外からの旅行者が、まちを楽しむ姿に触れ、市政の最高理念「世界文化自由都市宣言」の理想「全世界のひとびとが(略)相違を超えて、平和のうちにここに自由に集い、自由な文化交流をおこなう都市」に近づいたと感じている。
副市長退任後、現在の職場、公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー(京都コンベンションビューローと、平安建都1200年記念協会が統合)で、1994年の建都1200年に際して出された「平安宣言」と、2008年の源氏物語千年紀に出された「古典の日宣言」に出会う。3つの宣言に共通する、美しく、分かり易く、格調高い言葉で書かれた理念と意義は、時を経ても有意義で、京都の目標でありながら京都の事だけを考えるのではなく、世界の平和に貢献する姿勢は、文化首都京都に相応しい。
また、誰もが納得する大切なことだが、実行は難しい目標が分かり易く示されていることは、ロータリーの「四つのテスト」とも共通している。京都で長年働き、京都ロータリーに入会できたご縁に感謝し、今後もなるべく長い間元気で社会の役に立つ活動に参加したい。
京都ロータリークラブ
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