2024.1.17
「素人ラグビー副部長から見たリーグワンの景色」
(株)ドコモCS関西サステナビリティ推進部長
レッドハリケーンズ大阪 副部長
山内 成治 氏
日本では近年、ラグビー人気が高まっている。日本代表チームのワールドカップでの活躍も理由の一つだろう。「レッドハリケーンズ大阪」は、母体企業の再編に伴って生まれた新しいチームだ。「ジャパンラグビー リーグワン」の初年度(2022-23)には、DIVISION3(3部リーグ)に参戦した。そこで優勝し、23-24シーズンはDIVISION2に昇格して戦っている。
私にはラグビーの経験はない。チームの副部長を拝命し、「スクール☆ウォーズ」というドラマ(※伏見工業高校ラグビー部を全国優勝に導いた山口良治監督がモデル)を見直してラグビーを勉強した、いわばラグビーの素人だ。だが、ラグビーに関わり、ビジネスの観点から大きな可能性を感じている。リーグワンに参加するチームはホストタウンとホストスタジアムを持ってプレーするかたちになった。各チームが試合を興行と捉え、ビジネスという観点を意識し始めた。
サッカーと違って、リーグワンにはプロ選手が少なく、DIVISION1でさえ約6割にすぎない。だが海外の有名なプロ選手も多いので、世界トップレベルのプレーを、間近で観戦できるという魅力がある。今後も、世界有数の選手たちの存在はリーグワンの人気を高め続けてくれると思う。
観客動員数は近年、軒並み更新されている。わがチームも2023年12月16日の試合に8586人を動員。DIVISION2・3における記録を大幅に更新した。有名選手のいないわがチームが多くの観客を集められたのは、ホームタウンで地道な活動を続けてきた成果だと思う。その一つが「区民アンバサダー」だ。大阪市の各区と、連携協定を結び、選手と区が協力して地域を盛りあげる取り組みを進める仕掛けだ。小学校の校門で、朝の挨拶運動を続けていると、顔見知りになった子どもたちが試合の応援に来てくれる。地域に根ざした活動の継続が、ラグビーのビジネスとしての可能性を広げていくと考えている。
わがチームは2シーズン続けて、初戦を逆転勝利で飾った。そのトライを決めたのは小村健太選手で、彼は「スクール☆ウォーズ」のモデル、山口監督の孫だ。京都にもご縁があるので、観戦の際にはぜひ注目いただきたい。
リーグワンの今後にご期待いただき、ひき続き皆様のご支援をお願いしたい。
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