2024.2.28

― 老・壮・青 会員スピーチ ―

「同志社で知った『神の見えざる手』」
老:百合野 正博 君

1879(明治12)年6月12日に行われた同志社英学校の第一回卒業式で、新島襄は次のようにスピーチを結んで卒業生の前途を祝福しました。
「Go, go, go in peace. Be strong! Mysterious hand guide you!」

同志社では「Mysterious hand」を「神の見えざる手」と訳しています。

私は、2005年に米国バーモント州ラットランドのグレース教会でスピーチをした際に「神の見えざる手」の存在を強く感じました。目の前に広げられた大判の聖書は新島襄が1874年にスピーチをしたときと同じもの。一瞬の間に自分の人生を振り返るという不思議な経験をしたのです。今、京都クラブに入れていただいたことにもそれを感じています。

「病気と科学と感情と」
壮:誉田 芳孝 君

私は故井澤英夫様、大垣和久先生のご推薦で当クラブに入会させていただきました。
日々ロータリー生活を楽しんでおります。改めてお礼申し上げます。

新型コロナ感染症という得体のしれない病気について、私たちは正しい科学的知識を得ることができましたが、一方、誤解・デマといった情報にふりまわされもしました。

本日はかつて結核とともに国民病と言われた「脚気」の歴史を通して、得体のしれない病気に対応する方法を歴史に学び、今後出現するであろう新たな疾患に対する心構えの参考にしていただきたく思います。

「庭の見ごろ」
青:小川 勝章 君

人の人生同様、庭には庭生があるようだ。作庭時は、まるで赤子のよう。5歳、10歳と庭齢を重ねていく。庭生において、見ごろはいつなのだろう。やはり人生同様、其々の年代を懸命に生きる庭姿は心を打つ。老壮青、全ての庭齢が見ごろと言えるのではなかろうか。

私事ながら、今、庭齢100歳の庭の大改修に取り組んでいる。留意すべきは、100年前の姿に戻すものではなく、100年を踏まえて、次の101年、更には200年を見据えること。

100周年を迎える京都ロータリークラブ。101年、200周年を目指す取り組みの中に、学ばせて頂くことは多い。

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