2025.9.3
― 新会員スピーチ ―
「仕事を通じて感じたこと、考えたこと」
前田 直 君
昨年7月に長谷川忠夫様、田邉卓爾様にご推薦いただき、この伝統のある京都ロータリークラブに入会させていただきました。
生まれは和歌山県田辺市ですが、3歳からは兵庫県宝塚市で育ちました。同志社大学を卒業後、35年近く現職についております、京都支店配属は2度目で以前は2003年から2008年まで京都支店に勤務しておりました。
本日のスピーチは35年近く証券業務に携わる中、社会変化の一番大きな節目であったと私が思うことをご紹介します。
1997年から2000年に向けてITバブル(米ではドットコムバブル)が形成されていった時期のことです。この時から社会や生活が大きく変化していったと感じています、そしてその主役は情報です。
当時、パソコンが爆発的に普及し、インターネットとともに情報が溢れ、いつでもだれでも情報が拾える時代に変化していきました。
それまで、社会でのビジネスは情報の非対称性によって成り立っている時代で、情報格差こそがビジネスにおける情報の価値を担保する時代だったのです。
現在のように、リアルタイムでマーケットの動きやタイムリーな情報がいつでも入手できる情報化時代に証券会社の付加価値とは何なのか、情報の本当の価値とは何なのか、と当時は本当に考えさせられました。
その時に自分でたどり着いた、解というのは情報という文字の中にあったのです
情報という字は情に報いる、と書きます。つまり、本当の情報は心(情)が入っているかどうかという考え方です。
例えば、ある人が判断に迷っているとき、ネットで大量の情報を集められるかもしれない、しかし、困っている本人の立場や気持ちを理解したうえで本人にとって潜在ニーズを満たす必要なアドバイスこそが本当の情報だということです。
さらにはその情報に相手への心がこもっていれば本当のサービスになるということです。
あれから25年以上経て、今では情報は溢れるほどで、AIに取捨選択を頼るような時代ですが、我々にとってお客様への情報に心を乗せるということは本当に大切なことだと今でも感じています。
京都ロータリークラブ
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