2013.8.7
― 新会員スピーチ ―
「繊維加工業からシニアに特化した施設の賃貸へ」
菅原繊維工業(株) 代表取締役
菅原 貴也 君
弊社は、創業嘉永6年 西暦1853年より160年余り繊維関係に携わってまいりました。昭和33年からは、合成繊維の登場と共に、社内に研究室を置き、その当時では、珍しかったポリエステルやナイロンその他の繊維の撥水性を高めて、水や油をはじきやすくする加工を開発し、繊維の機能を高めて、用途を広げ近代化を進めておりました。昭和40年に伏見の横大路に工場を 移転し、さらなる事業を広げてまいりましたが7年前に父から2年後の引退を告げられ、2年間に何とか、事業の再構築を考え、実行する事が必要になりました。
事業の再構築をする上で3つの条件を満たしているかをチェックして進めようといたしました。1つ目は、父を始め多くの従業員の方々が大変な努力をされて築いてこられた資産をより輝く物にしたい。2つ目は、その事業が地域社会に貢献できるかどうか。3つ目は、その事業が次の後継者にスムーズに繋げられるかどうかです。
その当時から、日本社会の少子化や高齢化は問題とされておりました。そしてこれから2025年には65歳以上のシニアの方が、3500万人を突破するそうですし、実際、京都市内の特別養護老人ホームは百人単位の入居待ちである事を知り、また民間の老人ホームの数も明らかに不足している事を感じ、関東、関西を中心に約200施設を訪問し新しい事業の参考にいたしました。リーマンショックの4カ月後で、まだまだリーマンショックの影響が尾を引いている中、金融機関さんや建築会社さんの多大なご協力の中、無事、着工をさせていただき約1年後、90室の介護付有料老人ホームを立ち上げさせていただきました。
介護現場の問題は、マンパワーの不足です。介護認定以上に介護を必要とされれば、職員さんの負担が増えオーバーワークになってしまいます。限られたマンパワーの中でより充実した介護を受けていただくには、どうすれば良いのか。いろいろ対策はあるでしょうが、介護ロボットを導入する事で要介護を軽くする事ができ、職員さんの負担の軽減につながると確信しております。介護職員さんの負担を減らし、入居者さんの生活がより充実し楽しく暮らしていただける事を願っております。少しでも地域社会に貢献してまいる所存でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
京都ロータリークラブ
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