2016.9.14

「愛と人生の歌 シャンソン」
シャンソン歌手
(有)オフィス奥田 代表取締役
奧田 真祐美 氏

シャンソンはフランスのポピュラーソングで、政治的な内容、風刺や文学的なものまで幅広くありますが、日本に入ってきている歌は恋愛など人間共通のテーマのものが多いです。

私の生まれは大阪ですが、母の勧めもあり中学から東京の自由学園に入学し寮生活を始めます。寮母や舎監が充実しているような寮ではなく、自分達の身の回りの事は全て寮生で行っていました。朝5時30分に起床し掃除を行い、自分達で献立を立て、重いリアカーを引いて築地市場まで食材の買出しに行くなど、炊事、掃除、洗濯全て寮生達だけで行っていました。厳しくも楽しい寮生活の思い出ばかり残っており学校での勉強の思い出はあまり残っていません。合計8年間の学校生活の中、卒業時に7年間無遅刻無欠席の記念メダルを授与され、今でもそのメダルは一番の宝物です。学校創設者が書いた本の中の「かわいい子には旅をさせよ」という言葉の説明に「我々の旅は苦しい事もあるが、強いものにはそれだけ面白いものがある。共を連れずどうか一人で力強く忍耐強く旅をして下さい」と書いてあり、その言葉が強く心に残り厳しい学校生活もこれも修行だと自分に言い聞かせ、耐えることができました。今でもこの言葉は自分の支えとなり人生の指針となっています。

姉が卒業後に進路が定まっていなかった姿を見て自分の進路は卒業前に決めなければいけないと思いました。19歳の夏休みに九州旅行に出かけた際、バスの中で突然「シャンソン歌手になりたい」と心にひらめきました。

シャンソン歌手は歌唱力や声の良し悪しより、人間性や表現力を重視されます。話すことを苦手とする自分でもシャンソンなら歌を通して自分を表現することができると思いました。そうと決まると学園長にシャンソンの先生を紹介してもらおうと直接お願いに行きました。その後、日本のシャンソン歌手の第一人者である菅美沙緒氏に師事を受け、現在に至ります。また書くことでも自分を表現できると思い、現在「真祐美通信」も発行しています。

最後に阪神淡路大震災時、全ての建物が崩壊した中、くすの木だけが残った姿をみて、自然や命の大切さを感じて作った自分の代表作「クスノキのうた」を聞いてください。

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