2016.9.21

― 新会員スピーチ ―
「震災と薬剤」
(株)アピオス ダイガク薬局 代表取締役
薬剤師
渡邊 大記 君

近年の大震災においても、発災直後の人的被害への対応が急務となるが、長引く避難所生活等においては、二次的な感染等への対応や、持病の悪化により体調を崩す状況も生じた。被災地の医療提供体制が復旧するまでの間、避難所への仮診療所の設置や各地からの医師団による巡回支援がなされる。薬剤師もこれらの支援活動へ参加してきた。急遽、避難することを強いられた中では、自身が普段のまれている薬の情報等を持ち出されていた方は、残念ながら少ない。それぞれが受けられている医療の情報を、自身で携帯しておくことも大切だと考える。

またこのような報告ができるのは、“日常”に戻れてこそである。災害が京都にて発生したものであるなら、このような報告ができる状況にない。適切ではない表現かもしれないが、戻れる“日常”を失っていないことに感謝したい。そして改めて、被災された方々に心よりのお見舞を申し上げるとともに、自然災害を他人事とせず、日常からの備えも共有の認識としたい。

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