例会プログラム

例会報告

―新会員スピーチ―「新幹線(日本の高速鉄道)」

2024年03月06日

スピーカー: 西日本旅客鉄道㈱ 理事 近畿総括本部 京滋支社長/ 財 剛啓 君

私自身は広島出身ですが、「財」は新潟県の名前で、父親の実家から最も近い新幹線の駅は北陸新幹線の糸魚川駅です。

1992年4月にJR西日本に入社しましたが、就職活動中に開業準備中の山形新幹線の話題が新聞に何度も掲載されていて、鉄道は社会基盤を支える重要な役割を果たしていると考え、また故郷の近くで仕事をしたいという思いもあってJR西日本を志望しました。

入社後は、加古川駅長を務めたこともありますが、現在は支社長という立場で、京都府庁、京都市役所の皆さんや地域の企業の方々と話をしながら、地域活性化のお手伝いをさせて頂いております。

今年は、東海道新幹線の東京~新大阪間が開業してから60年、また3月16日には北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業する節目の年です。東海道新幹線開業時の0系と呼ばれる車両は最高時速210㎞でしたが、現在の国内最高時速は320㎞です。

実は、新幹線とオリンピックは非常に強い関係があります。日本で最初に行われたのは1964年の東京オリンピックで10月10日に開会式が行われましたが、東海道新幹線はそのわずか9日前、10月1日に開業しています。また、冬季の長野オリンピックの約半年前には長野新幹線が開業しています。

新幹線は安全対策に万全を期しています。元旦には能登半島地震が発生しましたが、沿線には複数の地震計を設置して、大きな揺れが到達する前に停電させて、列車を安全に停車させるシステムを導入しています。また、北陸新幹線は雪の多い地域を走りますが、線路設備や車両、駅等に様々な雪対策を講じて、万全の体制を整えています。

新幹線開業によって期待される効果は、人と人との結び付きです。北陸新幹線の金沢開業時には、北陸圏と関東圏の人の動きが2.2倍に増加しました。能登半島地震から2か月余りが経ちましたが、今も甚大な被害の爪痕が残っています。復興には被災された方々のケアも非常に重要ですが、現地に行って、現地の方々を元気付けるという方法もありますので、北陸新幹線の新たな区間の開業が復興のきっかけの一つになることを願っております。

スピーカープロフィール

財 剛啓 君
西日本旅客鉄道㈱ 理事近畿統括本部 京滋支社長

広島県府中市のご出身。お名前の「財」はお父上のご出身の新潟県の名前とのこと。東京の大学をご卒業後、入社。神戸・東京・大阪・和歌山を経て、2022年6月に京都にご着任。神戸支社勤務時には阪神淡路大震災、和歌山支社勤務時には紀伊半島大水害が発生し、どちらも約3ヶ月間不通になった鉄道の対応をされました。奥様とお嬢様は芦屋市にお住まいでご自身は現在は京都駅近くで単身赴任中。ご趣味は時間があれば京都市内を散策され、文化財の特別公開には出来るだけお越しになるそうです。