
1971年の日本上陸時、マクドナルドは親しみやすい名称として「ドナルド・マクドナルド」と定めました。その名を冠した「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の原点は、米国フィラデルフィアで難病の子どもと家族を支えるため、病院や企業、地元オーナーが協力して創設した「フィラデルフィアストーリー」にあります。現在では公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンを中心に温かい支援の輪が世界中に広がっています。
高度医療の集約化に伴い、重篤な病気の子どもは遠方の専門病院へ入院せざるを得ず、付き添うご家族には心身ともに大きな負担がかかります。ハウスは「第二のわが家のようにくつろげる場」として、国内開設から25年で延べ10万人以上にご利用いただきました。あえて部屋にテレビを置かず、リビングなどの共用スペースで家族同士が悩みや経験を分かち合い、支え合える空間を大切にしています。さらに2026年4月からは滞在費を無償化し、ご家族の経済的負担の軽減を図っています。
特に京都におきましては、京都府立医科大学と京都大学という2つの医大が連携し、真宗大谷派様からの土地のご提供のもとプロジェクトが進んでいます。そして何より、京都ロータリークラブの皆様をはじめとする地域と企業の温かいご支援のおかげで、目標額である8億円の開設資金寄付が達成され、2027年の完成・開設に向けて順調に工事が進んでおります。皆様の迅速で力強いご尽力に、心より深く御礼申し上げます。
全国では、約3,000名のボランティアによる手作りの食事提供「ミールプログラム」やオンライン体験なども行われ、私たちのミッションである「入院中の子どもと家族のより良い生活」を多角的に支えています。ご利用者からは「ハウスがあったおかげで家族の笑顔を取り戻せ、治療を頑張れた」といった感謝の声が届いています。ハウスは家族の絆を保ち、闘病への希望を生む大切な拠点となっており、ロータリークラブの皆様をはじめ温かいご理解とご支援が子どもの未来を力強く支えてくれており感謝しており、重ねて深くお礼申し上げます。
スピーカープロフィール

河野辺 孝則 氏
(公財)ロナルド・マクドナルド・ハウス・ジャパン 常務理事
1985年に日本マクドナルド株式会社へ入社。オペレーション・マーケティング、CSRの各領域で、企業の社会的価値創出に寄与する取り組みに長く携わり、ブランド価値の向上と社会貢献活動の双方で経験を重ねられました。
2013年より公益財団法人ロナルド・マクドナルド・ハウス・ジャパンの評議員として財団運営に関与され、2023年に常務理事に就任。医療機関・行政・企業・奉仕団体との協働を通じ、入院中の子どもと家族を支える環境整備、地域コミュニティとの連携強化、持続可能な患児・家族支援モデルの構築に取り組まれています。