
10月22日(水)、クラブ・フォーラムに於いて、長い保護司活動歴をお持ちの梶村健二先生に活動の現状、体験をお話し頂いた。
「保護司」という役割が生まれたのは犯罪者が獄中で改心しても、獄中にいる間に社会は変化し、その経歴から居場所や仕事を得られず、自殺した人の事例があり、更生には本人の努力だけではなく、周りの環境やサポートし相談に乗る人が居ることが重要だと認識されたことから始まっている。
京都府では犯罪件数は減少傾向にはあるものの、保護司の充足率は80%代~90%代というところで、保護司の平均年齢は65.4歳となっている。
保護司は出所した人物と面談をし、近況確認やアドバイスをし、社会への適応・復帰を促す他、犯罪予防活動にも力を入れている。様々な人生を背負った人々を最後まで見放さず信じて対応をし続ける保護司の活動には「奉仕の精神」の鏡となるべき姿勢があった。
「更生を助けるには社会の理解、環境が大切だと理解した」など、受講の成果に関するアンケート回答率77%、熱心な受講姿勢が見られた。
出席者38名。