秋田竿燈まつりは約270 年の歴史を持つ伝統行事で、寛政元年(1789 年)の公文書に記録が残されています。元々は「眠り流し」と呼ばれる七夕行事が起源で、夏の睡魔や悪疫を払う目的がありました。子どもたちが願い事を書いた笹を流す行事から、次第に提灯を付けた長い竿を持ち上げる形に発展し、竿の形が稲穂や俵に似ていることから豊作祈願の意味も込められるようになりました。
毎年8 月3 日から6 日までの4 日間開催され、
「光の稲穂」と表現される祭りには263 本の竿が
出され、4 日間で122 万人もの来場者を集めます。
東北五大祭りの一つとして知られています。
竿燈は大きさによって「大若」「中若」「小若」「幼若」の
4 種類に分けられます。最大の「大若」は高さ12 メートル、
重さ約50キロで46 個の提灯が付いています。提灯は米俵を模した形状で、中にろうそくが灯され、町内の象徴や縁起物などが描かれています。
竿燈を持ち上げる技法には「流し」「平手」「額」「肩」「腰」の5 つの基本技があり、妙技会では個人演技が競われます。神事的側面も持ち、8 月3日に八幡神社から「御幣」を受け取って竿燈に取り付け、最終日に橋から川へ流す儀式が行われます。この儀式は秋田の季節の変わり目を象徴し、「竿燈が終われば、いよいよ秋だ」と地元の人々は感じます。
現代では人口減少や少子化の影響で、町内だけでなく企業や学校など約70 団体が参加して祭りを支えています。観光客増加に伴う宿泊施設不足も課題となっています。ぜひ一度見にいらしてください。


スピーカープロフィール

小畑 宏介氏
㈱友愛ビルサービス 専務取締役
1973年秋田県のお生まれ。獨協大学在校時には体育会バレーボール部に所属、主将としてチームをまとめ上げられました。大学卒業後、東京のご同業他社でビジネスの基本を学ばれ、秋田に戻ってからは家業の友愛ビルサービスに入社されています。1999年秋田青年会議所に入会、2013年度には公益社団法人日本青年会議所第62代会頭を務められています。