京都R.C.は1975年に創立50周年を迎えた。折しも、私は第365地区のガバナーとして、「共に仕え合って 豊かな心を!」というターゲットを掲げ、地区の運営に邁進していた。京都R.C.の例会に公式訪問で出席したのも懐かしい。また、同年11月に京都で開催された「R.I.アジア第3ゾーン インターディストリクト・ミーティング」、京都R.C.や地区をあげての協力によって素晴らしい会になった。R.I.会長はじめ出席者を歓待する準備に、多忙を極めた記憶がある。
1976年にはボストンR.C.と姉妹クラブ関係を結んだ。漢陽R.C.に次ぐ2番目の姉妹クラブだ。1976年頃には毎年、「クリスマス家族会」が開かれ、家族ぐるみの親睦を深めた。近江舞子へ出かけ、船上で「秋の家族会」を催したりもした。
1982-83年度の「第265地区 地区大会」では、京都R.C.がホストを務めた。「天職(vocation)を通じてどのような奉仕ができるか」を議論したパネルディスカッションは大変有意義だった。私はその時、「トム・ソーヤーの冒険」の一節を引いて、笑顔で楽しく奉仕をすると、周りの人に「自分もその楽しさを知りたい」と思わせ、奉仕が広がっていく、という話をした。自身が喜びを感じられることこそ、奉仕の本質だろう。
1984-85年度のクラブ行事を振り返ると、家族会のほか、三古都R.C.合同例会、インターシティ・ゼネラル・フォーラムなど、京都R.C.らしい行事が並ぶ。当時は、本部からの細かい指示は少なく、ガバナーたちが掘り起こしたテーマにそって、クラブごとに独自の活動につなげていた。
1988年から90年まで、私はR.I.の理事に就任した。理事として様々な国を訪れ、国によってロータリーに対する考え方が違うと痛感した。
すべての人はそれぞれ、仕事を通じて「奉仕の種(たね)」を持っている。その種を蒔き、育てねばならない。苦難を越えて種を成長させ、実らせることができれば世の中の役に立ち、喜ばれる。ロータリーで学んだ、私の人生哲学だ。100周年を機に今一度、一粒の種を蒔いて欲しい。それは次の時代に受け継がれていく。
創立60周年(1985年)と75周年(2000年)の時に、私は記念委員長を務めた。皆で協力して素晴らしい記念行事になった。その伝統もまた、100周年へとつなぎたい。
スピーカープロフィール

千 玄室 君
裏千家 前家元
1965年7月に京都R.C.に入会。1972~73年度京都R.C.会長、1975~76年度地区ガバナー、1988~90年R.I.理事、1998~2002年ロータリー財団管理委員、2004年には大阪で開催された国際ロータリー世界大会にて大会委員長を務められ、2005年にはロータリー栄誉賞を受章されました。現在も公益財団法人 ロータリー日本財団理事長、国際ロータリー諮問委員を務められています。国内では文化勲章等を受章、海外でもフランスよりレジオン・ドヌール勲章コマンドゥール等を受章され、現在も外務省参与、ユネスコ親善大使等、多くの公職を持ちご活躍中です。