例会プログラム

例会報告

―米山月間に因んで―「青春×3」

2026年10月07日

スピーカー: 米山奨学生/ 王 艶蓉 さん

2018年、失恋をきっかけに、人生をリセットしたいという思いで日本への留学を決意しました。突然の決断でしたが、決して裕福ではなかった家族は、何も言わずに背中を押してくれました。今でもそのことに心から感謝しています。

来日後は大阪の日本語学校に通いましたが、初めての一人暮らしで家計管理も分からず、すぐにお金を使い切ってしまいました。生活費のために毎日のようにアルバイトに追われ、勉強がおろそかになり進学にも失敗しました。帰国を考えていたとき、コロナ禍で飛行機が欠航し、帰国困難を理由に日本に残ることになりました。

その後、神戸で過ごした2年間は、私にとって大切な青春の思い出です。友人たちと夜の明石海峡大橋まで散歩した時間は、今でも忘れられません。友人やアルバイト先の方々の温かい支えに恵まれ、もう一度受験勉強に挑戦し立命館大学に合格することができました。

大学2年生の終わりには学費減免が終了し、経済的な不安を抱えていました。そんなときに出会ったのが米山奨学金です。念願かなって奨学生となり、ロータリアンの皆様に支えていただきながら無事に大学を卒業することができました。

さらに米山奨学生になったことをきっかけに、京都RACとも出会いました。さまざまな活動を通じて多くの仲間ができ、例会後にクラブの課題や反省点について語り合った時間は、今の会長としての自分につながっています。仲間との信頼関係も深まり、RACは楽しさだけでなく、自分自身を成長させてくれる大切な場所になりました。そして今年、RACで今の彼氏とも出会いました。

こうして8年間を振り返ると、決して順調なことばかりではありませんでした。何度も失敗し遠回りもしましたが、そのたびに周りの人たちに助けられ、新しい道を見つけることができました。特に米山奨学生として過ごした3年間は、私にとってかけがえのない時間でした。ロータリアンの皆様との出会いがなければ、今の私はいなかったと思います。

これまで支えてくださったすべての方々への感謝を忘れず、これからも新しい出会いを大切にしながら自分らしく成長していきたいと思います。

スピーカープロフィール

王 艶蓉 さん
米山奨学生

中国遼寧省のご出身。2018年に来日され、米山奨学生として2024年4月~2026年3月の間ご活動。今年4月に大学を卒業されました。社会人に憧れて就活にも挑戦されたのですが、その後進路を切り替え、大学院に進学されてクラブ支援米山奨学生となり、現在は大学院で外国人労働者問題について研究されています。大学院生としての2年間を活かし、ローターアクトをはじめさまざまな活動を通じて、人と関わる機会に恵まれ「これからどんな自分になりたいのか」を少しずつ考えるようになったそうです。最近では、料理を作ることにハマっているとのこと。