例会プログラム

例会報告

「ガバナー公式訪問所感」

2026年07月15日

スピーカー: R.I.第2650地区 ガバナー/ 平野 洋一 氏

私は、医薬品販売の会社を経営している。会社の始まりは、日本統治下の台湾で祖父が開いた薬局だ。当時、店には若い従業員を学校へ通わせる制度があった。二人の若者が学校を卒業したあと、番頭格の従業員として祖父を支えた。終戦を迎えると祖父は、日本軍に薬品を納めていた戦争犯罪人として逮捕されそうになった。その時、番頭格の二人は祖父を逃がすために、時間稼ぎをしてくれた。おかげで祖父は命からがら日本へ帰ってくることができたそうだ。

彼らは、これまで祖父に助けられたと感じていて、自身の危険も顧みず、困っていた祖父を助けたのだと思う。この話は祖父から父、父から私へ、3代にわたり語り継がれ、台湾にいる彼らの子や孫とわが家との交流は現在も続いている。

私の父は93歳で亡くなるまで五十数年間、ロータリアンだった。ポリオ根絶を目指し、ワクチン接種のために世界中を回っていた。でも私は若い頃、ロータリーにはあまり熱心ではなかった。

仕事や子育てが一段落した時には60代だった。この節目にこれからの生き方を考えようと思った。80年の人生を1周400メートルのトラックに例えるなら、60歳からは最後の100メートルだ。ここで納得できる走りをしなければ後悔するだろう。

私の父は、最後の100メートルもロータリーひと筋に生き、幸せな気持ちで亡くなったと思う。祖父も父も、そして私もたくさんの人にお世話になって生きてきた。私は世の中にそのお返しをしたいと思う。だから最後の100メートルは父と同じ生き方をしようと考えている。自分のために生きる。それは自分勝手に生きるという意味ではない。世の中の役に立つことをしたい。そう願う私の周りには共に歩めるロータリーの仲間がいる。得難い環境だと思う。ロータリアンとしての矜恃を持って、ロータリー活動に力を注ぎたい。

例会前の事前協議会で、京都ロータリークラブの現状についてお話を聞いた。京都R.C.は会員の質も高く、潤沢な独自の予算で奉仕事業を進めている。理想的なクラブであり、やはり別格だと再認識した。

今年度の地区の基本方針には、「新しい扉を開く―成長と持続のバランスをととのえる一年に―」を掲げた。共に新たな一歩を踏みだすために、皆様のご協力をお願いします。

スピーカープロフィール

平野 洋一 氏
国際ロータリー第2650地区 ガバナー

平野 洋一 ガバナー
国際ロータリー第2650地区 ガバナー
1960年生
平野純薬㈱ 代表取締役会長
真晃ELS㈱ 代表取締役
㈱エイチアンドケー 代表取締役社長
㈱クレハ 代表取締役社長
(平野グループ 代表)
職業分類 医薬品販売

【クラブ関係 ロータリー歴】
2007年8月2日 福井ロータリークラブ入会
2010-11年度 幹事
2017-18年度 会長
2020-21年度 監事

【地区関係】
2024-25年度 福井第1グループ担当ガバナー補佐

【その他】
第10回 米山功労者メジャードナー ロータリー財団 メジャードナー