京都市の持続可能な発展と課題解決を目指し、市民参加の街づくりを推進している。
私のビジョンには、教育改革・観光課題の改善・新たな開発プロジェクト・市役所の改革・産学公連携の強化などが含まれ、特に、若者の地域コミュニティ参加や市民対話の促進を重視している。
京都市の基本構想の見直しを進めており、新たな基本構想を策定する予定だ。京都市は人口減少・若者の流出・文化や産業の担い手不足・町並みの崩壊などの課題に直面している。市民を主役とした突き抜ける世界都市を目指し、多くの人々に居場所と出番を提供することを重視したい。京都の文化や伝統を守りつつ、新しい要素を取り入れて街を発展させることが重要だ。
京都市の教育は過去28年間で大きく改善され、学力や環境型学習で優れた成果を上げている。観光の集中や季節・場所・時間帯の偏りを改善し、リピート訪問を促進する必要がある。京都駅周辺エリアで新たな開発プロジェクトが進行中であり、芸術大学やチームラボなどが関与している。京都市の多様な発展と持続可能な街づくりとして…大学や経済の中心地、ものづくりの拠点、伝統文化の町などが含まれている市内の多様な開発プロジェクトを推進したい。また、子育て世代の支援として、リフォーム資金の提供、公園や公共空間の整備、アーティスト・イン・レジデンスとして、多様な分野の人々を受け入れる町を目指したい。
産学公連携により、経済界や地域との取り組みを進めている。観光客の受け入れも重要視し、留学生の支援にも力を入れたい。産業都市としての強みを再評価し、産業政策を強化する。街並みを保全しつつ、開発を進めるための規制や方針が検討されている。観光客に対しては宿泊税を導入し、その収益を市民生活や観光の持続可能性に活用したいと考えている。公共の担い手は国や自治体だけでなく、民間企業やコミュニティも含まれるという考え方に基づき、若者が地域コミュニティに積極的に参加することを促進している。
市役所のコンプライアンスを徹底し、若手が意見を言いやすい環境を作りたい。
今、新たな行財政改革計画を策定し京都を、“突き抜ける世界都市”として発展させる具体的な施策を進めつつある。
スピーカープロフィール

松井 孝治 氏
京都市長
【生年月日】昭和35年生
【学歴】東京大学教養学部教養学科国際関係論分科卒業
【職歴】
昭和58年 通商産業省(現経済産業省)入省
平成6年 内閣官房内閣副参事官
平成13年 参議院議員(初当選)
平成19年 参議院議員(再選)
平成21年 内閣官房副長官
平成25年 慶應義塾大学総合政策学部教授
令和6年2月 第27代京都市長
【座右の銘】義理と人情とやせ我慢
【趣味】居酒屋・喫茶・バーめぐり、落語、能・狂言、文楽など伝統芸能、古典音楽の観賞