
裏千家 家元、 京都R.C. 会員 千 宗室君
本日はお時間を頂戴し、ありがとうございます。
父は、青年会議所とロータリーの二刀流だった時期もあるが、JCを卒業した後はロータリーひと筋。講演ではJC を基にしたその上にロータリーを重ねて話すことが多かった。
父の勧めで私もJC に在籍し、後に京都R.C.へ入会した。そんなある時、「新しいロータリークラブを一つ、作れ」と言われたことがある。準備を進めていたが突然、「悪い。あの話、無しや」と言われ、私は声をかけた友人たちに頭を下げて回った。この話を知る人は少ないと思い披露したが、決して父の悪口ではない。ロータリーの会員拡大への情熱の表れだったと思う。
当家はお寺でもあり、盆の入りからは勤行が続く。8月13日の勤行のあと、「また明日」と合掌し合って父と別れた。それからわずか半日で亡くなってしまったが、本人が望んだように、痛い思い、苦しい思いをせずに逝った。
長い間、父がお世話になり、本当にありがとうございました。父の大好きだった海老フライ、ハンバーグ、ケチャップ飯のランチをご用意くださった京都ホテルの皆様にも感謝を申しあげます。
京都R.C. 会長 細見 良行君
千 玄室大宗匠は、ロータリーを愛し、私たち京都R.C.や第2650 地区の会員のみならず世界の人々に、茶道を通じて「一碗からピースフルネスを」の理念のもと平和を訴え続けた。
ロータリー歴は70年。京都R.C. 会長(1972-73)、R.I. 第365 地区ガバナー(1975-76)、R.I. 理事(1988-90)などを歴任した。大宗匠が私たちに残してくださったものを次世代に伝えて行くことが、恩義に報いることと今、強く受け止めている。
(※ 1923 年の誕生、学徒出陣、馬術との関わり、R.C. での活動、受章歴などを映像と共に紹介)
R.I. 第2650 地区パストガバナー 富田 謙三君
青年会議所、ロータリーを通じて私は、千玄室大宗匠に本当にお世話になった。指導力、説得力、先を見据えること、全てに長けた方だった。
私は京都R.C. の会長を引き受けた際、テーマについて相談した。中国の兵法書『呉子』にある「まず和して、しかる後に大事をなす」をテーマにしたいと言うと、「大事を奉仕にしてはどうか」と助言をくださり「しかる後に奉仕をなす」に決めた。
懐かしい思い出は、語り尽くせないほどある。今日の私があるのは大宗匠のおかげだと肝に銘じている。ありがとうございました。